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行き止まりは、どこにもなかった

行き止まりは、どこにもなかった

新!コテ派な日々~第八話~

ロドク「さて。今日もやってきた訳ですが。ってね」カチャッ

かてないさかな「おや、珍しい。2日連続ですか。」ロドク「おうさー」

※寧ろリアルでは同日に書いてますけどね。完成?さぁどれ程掛かったやら…。

かてないさかな「今回は果たしてどんな問題を持ち込んできたんですかね?」

ロドク「いや俺がそう毎度問題を起こす体にするな。」起こしてはねーだろ

かてないさかな「やる時はやるじゃないですか。」幾つかは起こしてますよ

かてないさかな「いいから、何なんです、結局。」ロドク「いやね、今回は満を持して、俺の能力を大公開してやろうとね」

かてないさかな「あぁ…そう言えば今の所まだ、ハッキリとは見てませんねぇ。」

ロドク「まぁ、使い所がアレだからねぇ…。どこでも使えるんだけどもさ。別に」

かてないさかな「と言うか、まだ見てないと言えばユキさん、死忘、糊塗霧さんも見てないですけどね」

糊塗霧「聞き捨てならんな」カチャッ ロドク「あ、出て来た。」

糊塗霧「大体この家が倒壊した際、元通りに戻してるのは私だぞ。それをハッキリ見てないとは…」

かてないさかな「いえ、なんせアナタ何時の間にか直しちゃうじゃないですか。」

糊塗霧「人前で態々見せびらかせる事も無かろうと思ってな」ロドク「そりゃハッキリ見れんわな。」

かてないさかな「死忘やユキさんは使う場所がないでしょうからねぇ。」

ロドク「まぁ、ともあれ。俺の能力、早速使うとするぞ。俺の力はこの世界その物に作用させられるしな!」

糊塗霧「この世界そのものに…?私に近いのか、その能力とは。」

ロドク「おう。って事で…全員集合だおーい!!“海”に行くぞー!!!」

かてないさかな「は!?」糊塗霧「な、何!?海だと!?」

ロドク「おう。」かてないさかな「いや、そんな物これまで見た事なんて…」

ロドク「今から作るよ、俺が」糊塗霧「お前が!?」

ユキ「なんか海って聞こえたけど」カチャッ 死忘「暑い時にはやっぱり海だよねー!」

※現在この世界は夏。

激撃激「カニとろーぜ、カニ!」閃光騨「クラゲなげるー!!」

ロドク「妙な目的持って出てくんなよな…」

かてないさかな「…それで?一体どの様な形で?」

ロドク「ん。まぁ、まずはだな…俺の能力は“放棄”と“取得”だ。
      これ、エグいぞ。存在する物なら何でも棄てたり拾えるから」

糊塗霧「…??よくわからんな…」

ロドク「あー、この際だ。ユキの能力も見せてもらうとするか。」ユキ「え?」

ロドク「とりあえず全員外に行くぞー」

閃光騨「??」激撃激「てかうみってどこにあんだよー?」

ロドク「めんどいからもう話戻して答えてあげたりとかしねーからな。」








ロドク「とりあえずユキ、どうでもいい、水をその辺にぶちまけてくれ。」

ユキ「え?いや、流石に海になる程は出せないよ私も…」

ロドク「いや、そこまでは出さなくてもいい、いい。とりあえず材料あればいいからさ。」糊塗霧「材料…?」

ユキ「よく分かんないけど…それじゃぁ…えい!」ザアァァァァァァァァ……

激撃激「うわっ!!」ヤキムシ「ッ!」ササーッ!

ロドク「あぁ、お前らやっぱ水は苦手ではあるんだな…」

※ふたりとも能力が火の属性。

ユキ「とりあえず、これくらいが限界だけど…全然水たまりだよこれ。とても海には…」

ロドク「出来るんだなぁ、それが。んー…まぁ、放棄取得だけでも出来るんだが、敢えてもう一つも使ってみるかな」

かてないさかな「2つお持ちでしたね、そう言えば。えーっと?」ロドク「解体と組立。」かてないさかな「ああ。で、それは?」

ロドク「もっとシンプルだな。材料さえあれば大抵の物は組み立てられる。逆はさらに範囲ないからな。」

糊塗霧「解体が相当恐ろしい能力に思えるな。それ、もし生き物に使ったら…」ロドク「そりゃ出来ちゃうよ、バラバ…」

ミルラ「やめてっ!!!」ロドク「うぉっ!お、え、ミルラも来てたのか…」

死忘「あぁうん、呼んだの。折角だから皆であそぼーって思って。」ミルラ「それで、この後どうするの?」

ロドク「ん。さっきも言った通り…材料さえあれば作れる能力なんだが、まぁ今材料はねぇな?」

激撃激「まずうみのざいりょーってなんだよ」閃光騨「わっけわかんなーい」

ロドク「…コトちゃん、大方分かる?」糊塗霧「んん!?急に振るな、お前…。そうだな…」

糊塗霧「砂浜、岩礁、なんなら南国風ならヤシの木か。
    そこに魚介に磯の生き物…カモメなんかの鳥類、ついでで青い空、白い雲…
         後は、海はしょっぱいな…。塩が欲しい所か。あと潮風?あとは…」

ロドク「あーもう十分十分!そんだけ出てくればまぁ、それ使えば間違いないから」糊塗霧「“それを使う”?…どれをだ?」

ロドク「放棄。お前の思考の中からそれらを“放棄”で引っ張り出すんだよ。よっと。」シュパッ

糊塗霧「うぉおお!!?って、なんだその珠…。」ロドク「“放棄”すると一旦はこうなる。で、これを開放すればまぁ」

ロドク「今言った物になる訳だが…これを敢えて、“組立”で、さっきの水溜まりに組み合わせて…」カチャカチャカチャカチャ!!

死忘「海作ってる音とは思えない音してるよ!!」ミルラ「急に工作みたいになったね…」

ロドク「出来ました、っと」ユキ「早っ!!」ロドク「まぁ能力だしね…」

ミルラ「作るぞ、って言って簡単に作っちゃうなんて…まるでわくわくさんだね!」

ロドク「流石に天地創造まではやらんと思うよあの人も。」

糊塗霧「…なんてこった。まさに私が思い浮かべた海その物だ。凄いな、その能力…。」

ロドク「片方あれば十分なんだけどもね。かつ、過去の別の世界線じゃぁ、覚醒しないと使えない能力だったんだがなどっちも」

ロドク「普通に使えちゃうみたいだからこりゃ尚好き勝手やるしかねーべ、ってね。」

かてないさかな「てかこれ大丈夫なんですかね、ドクイロは。」

ロドク「あー…多少心境に何らか影響があるかも知れんが、まぁ大丈夫と思うよ。」悪いもの作った訳じゃねーしな。




ドクイロ「今日はなんだか…清々しい気持ちだ…。心の海が凪いでいるかの様な…」






ロドク「って事で、バカンスと行こうぜ?完全なプライベートビーチだからな。どこからも邪魔は入らんぞー」

ミルラ「でも、そもそも怯えちゃってる子たち居るよ…?」ロドク「えぇ?…あー。」


激撃激「やべーよ…みずはマジやべーって…」プルプル

ヤキムシ「…」ガタガタガタガタ

閃光騨「こ、これすごいふかいよ…」

siwasugutikakuni「…」プイッ

ロドク「所詮作り物なんだがなぁ…。もういい、なんならそっちの砂浜で遊んでろお前ら。」

ユキ「あ、てかなんなら皆で浜辺で遊んじゃえば?後でいいじゃん、泳ぐの。」

ロドク「太陽出てるから日焼けするしな。」ユキ「うわ、マジだ。寧ろ熱いじゃん馬鹿」ロドク「うっせぇ。コトちゃんに言え」

糊塗霧「あくまで材料提供しただけだから私に罪はないと主張するぞ」

ユキ「…あ、ビーチバレーとかやろうよ!」ロドク「唐突な…」

かてないさかな「では、私は審判で。」

死忘「…そう言う勝敗のあるゲームやるとさかなかわいそうだから…。」積極的に逃亡したけど。

かてないさかな「いやまぁ、以前と同じく最初に“勝利条件の設定”すればいいだけの話なんですけどね」単に面倒。

ロドク「よーしお前ら!積極的に暴投してこうな!!審判に向かって!!」潰せ!

かてないさかな「勝敗の無い審判ですからやり返せますけどね」やってみろタコが

ミルラ「それで、チーム分けとかってどうするの…?なんか、難しそうだけど…」

ロドク「いや問題ないだろ。能力使わなきゃそう皆基本は大差ねーし。一部を除いて。からまぁ、好き嫌いで選んでも平気じゃね?」

ユキ「んじゃぁ、ぱぱっと私が決めちゃうよー」ロドク「うぉお、待て待て俺もやりたいって」

「ちょぉーっとまったぁあああ!!」

かてないさかな「ん!?この声ってまさかとは思うんですけど…」

シュタイナー「我々も参加させて貰おうじゃぁないか、えぇ、こちらのロドクよ!」

ミッキー「余り僕は乗り気じゃぁないんだけどねぇ、ハハッ!まぁ戯れにねー。」

エルモ「アハァッ!バレェー!バレーおもしろそー!!アハハハァッ!で、バレーってなにするのぉー!?」

ロドク「そう駅から近くもねーのにご苦労なこったねぇ…」

シュタイナー「しかし驚いたぞ、着いてみたら何時の間にか海があって…。」

糊塗霧「目の前で事を見ていた私達も驚いて居るくらいだからな…。」

ミッキー「しっかし君らさぁ、ただゲームして面白いのかい?」ユキ「え?」

かてないさかな「つまらないでしょうね。だからこそ私は避けたのですが。」

ミッキー「だろう?そこで…僕がスポンサーとしてついてあげようじゃないか。」

死忘「スポンサー…?って?」糊塗霧「この世界に金は存在してないだろうし、どうスポンサーとしてつくんだ?」

ミッキー「こういうのを、景品にするって言うのはどうだい?」スッ

全員「うぉおおおお!!?」

シュタイナー「なっ!それ…は、純金か?お前一体どこから…」ミッキー「まぁ僕が金持ちだからこそ出来る技だね」

ミッキー「って事でこの金の延べ棒。勝利チームに贈呈しようじゃないか。どうだい?」

エルモ「てかバレーって何をs」ロドク「黙れぇっ!この赤毛玉がぁっ!!いいからとにかくチーム分けだぁ!!」

ロドク「血で血を洗うガチバトルだ!負けはしない!!何が何でも景品を我が手に!!!」

ユキ「受けて立とうじゃん。勝たせないよ、アンタを」

かてないさかな「急にテンション上がってきましたねアンタら…」ソワソワ 死忘「そういいつつさかなもやりたそうじゃん」

かてないさかな「最初に言った言葉を飲み込む気はありませんので」私は審判です

ユキ「じゃぁ、私リーダーやるわ。」ロドク「ほう、なら俺もやろうじゃないか」死忘「何競ってんだか…」

閃光騨「てかそれ、ロドクにだれもしたがわないんじゃない」激撃激「だよなー」

ロドク「リーダーとして認めねーよ。んじゃ、決めてくか。えーっと…」


【ユキ姉チーム】

ユキ
siwasugutikakuni
死忘
シュタイナー
ミッキー
激撃激

以上6名。

【ロドクチーム】


ロドク
糊塗霧隙羽
ミルラ
エルモ
閃光騨

以上5名。


ロドク「まぁ、こんなもんだな。」ユキ「あれ。いいの?こっちの方が人数多いけど」

ロドク「しゃぁねぇだろ。ヤキムシは体格的にムリだし…まともな戦力になるか分からん奴どっちにもそれなり居るしいいだろ」

ユキ「えー?そんなコトないよ。だからこそ選んだ選手なんだし。本当に多くていいの、こっちが。」

ロドク「…くどいぞ。これで行くっての。んでさっさと負けて俺達の物にしろ、金の延べ棒を」

ユキ「…もう変更出来ないからね。あ、そうそう。サーブは交代するもしないも自由、誰でもやれるルールにしない?」

ロドク「ん?あぁ、別にいいんじゃね?サーブ出来ないやつに強制的に変えられる本来のバレールール鬱陶しいしな。」

             ・・
ユキ「OKー!じゃ、サーブはまずシワくんね!」

siwasugutikakuni「…」コクリ

ロドク「あぁ?シワ…って。寧ろよく参加したな。外で遊べるタイプなのかアイツ?」ユキ「いいから見てなって。」ロドク「?」

メキメキメキメキ…

シュタイナー「うぉ!?」ミッキー「うわぁ、きもい。」

ミルラ「ひぃっ!?」

ロドク「そういや背中から腕生えるんだったなお前…って、そのでかい手、まさか…」

siwasugutiakkuni「…ウチヌク」フォンッ

バァンッ!! 

ロドク「うわやべっ!避けろ!!」

ズドォンッ!!!

糊塗霧「あぶぅっ!!!」バキメキグシャァッ!!!

ロドク「こっ、コトちゃああああああん!!」

ミルラ「えっ、えっ…??お、お腹貫いて…」

ミッキー「流石に遊びで人死にはまずいんじゃない」

ユキ「大丈夫!コトちゃんのあのへんはメカ部分だから本体は無傷だから!」

ロドク「にしたってあんまりだろ!!お腹貫いた上で吹き飛んでたし、メカグッチャグチャになってんぞ!!」

糊塗霧「くっ、おのれ、よくも…」ヒョコッ

ミルラ「えっ???顔、取れ…。…????」

ロドク「そういやその辺の細かい所話したコトなかった!けど何にせよあんま説明してる暇無いと思う!!」

糊塗霧「これ実質私戦力として完全に死んだよな…。仇を討ってやりたい所だが私は最早無力…」

ロドク「つーか酷すぎるだろ!一応あのメカ人格あるんだぞあれでも!」ユキ「え、マジで?」

糊塗霧「知らずにやったのか…でもだからって許さんぞ!」

ユキ「まぁその事故に関しては悪かったとは思うけどさ。チームメンバーの変更はしないよー?」ロドク「ぬ!?」

ユキ「だって、そっちが自分でこのチームでいいって言ったんだもんねー?
     まぁ、予想外の事故があっても、そこは曲げちゃダメじゃない?」ニヤリ

ロドク「うっわ、あいつ完全に確信犯だろ!!最悪だ!おのれあの女ぁ…!!」

糊塗霧「いや、しかし待てロドク。」ロドク「んだよ!どうした!てかお前よく冷静で居られんな…?」

糊塗霧「何、一泡吹かせればそれでいいんだ。私に名案が浮かんだぞ。耳を貸せ。後全員集まるんだ」

ロドク「おう…?」糊塗霧「ゴニョゴニョ」エルモ「マジでー!!!てかよくきこえなーい!」ロドク「お前バラしそうだからな!」

ミルラ「そんな事、出来るの…?」糊塗霧「上手くやれば可能と思う。出来るな、閃光騨」

閃光騨「…やってみる」

ユキ「作戦会議終了ー?ちょっと休憩時間位掛かってない?ダメだよ、時間稼ぎは」

ミルラ「てか怖すぎるよこの闘い!手加減してほしいな僕!!」

ユキ「残念なことに勝負って非情なもんなんだ、ミルラちゃん!諦めてね!」死忘「残念だけどねホント!」

ミルラ「そんなー…。作戦通り行くしかないのか…」女性陣怖い。

ロドク「今更言うなミルラちゃん。とりあえず基本そっちに球は行かない様にするからじっとしてろ。下手すると死ぬからな」

ミルラ「死ぬの!?」糊塗霧「主にあのレシーブが命中したら死ぬな」私の様に

閃光騨「そういえばてつだよね、コトちゃん。それうちぬいたってことは…」

ロドク「やめろ考えるな!!てか、来るぞ!!」

siwasugutikakuni「ハヤクオワラセル…」ギリッ!ググググ…

糊塗霧「さっきよりなんか溜めてるぞ!!」

ロドク「…(頼みの綱は閃光騨だけ…。頼んだぞ、あのレシーブを破るんだ…)」

siwasugutikakuni「…シネッ!!」

ズドォンッ!!

糊塗霧「今だ!!」閃光騨「はい!!」キィンッ!!

ブゥンッ!

siwasugutikakuni「!?」ユキ「なっ!?」死忘「えっ!!」

ドゴォッ!! メリメリメリ…!!

siwasugutikakuni「ガッ…!!」ズシャァァァァッ!!

ユキ「し、シワくーーーーーーーーーん!!!!」

死忘「何!?今何が起こったの!?何でシワさんそっちのコートに行ったの今…!」

ロドク「フッ…簡単な事さ…。」閃光騨「…」ニヤリ

激撃激「…!?ま、まさかセン!お前が!」

ロドク「そう。閃光騨の能力、“召喚”。それによってシワを奴が放った球の軌道上に移動させ、球を止めたのさ。」

ロドク「これによってシワは大きなダメージを。それにボールも止められた。どうだ!!」

siwasugutikakuni「グ…!」

ロドク「これで勝負は振り出しだ!ここからが勝負だぞ、ユキ!!」

ユキ「くっ…!」

かてないさかな「…いえ、普通にボールはコートに落ちてたんで、現在2-0、勝負はユキさんのチームが優勢です。」

ロドク「はぁ!?え、いや、こういうのバトル的な展開で言えば0-0でいいだろもういっそー!ふざけんなてめぇええ!!」

かてないさかな「何を仰る。唯でさえ規格外の奴ばかりの中、続行してる事自体無茶なんですからね?」

かてないさかな「そもそも、召喚なり即死級のレシーブなりの時点で即終了してもおかしくない位ですよ本来。」

かてないさかな「私のスルースキルに感謝してほしい位です。文句はいいから続けるなら続けて下さい。ほれ」

ロドク「こ、こんの…!!」糊塗霧「落ち着けロドク。ここでゲームが終わったら景品もナシ。これ以上はやめるんだ」

ロドク「っ…それもそうだな…。仕方ねぇ。ゲーム再開だ!!」

ミルラ「(え、えー…なんか、なんかおかしくない…?)」

※ミルラちゃんは金に目がくらんでないのでこのテンションについて行けてない。

ユキ「…流石にこのダメージで続投は厳しいね…。シワくん、休んでて。」

siwasugutikakuni「…スマナイ」ユキ「ううん、ありがとね、お陰で2点取れてるからさ。この後も頑張るから。」

ロドク「茶番で時間稼ぎ止めませんー?えぇー?」ユキ「っ!…そうだね。じゃぁ、さっさと勝負にケリ、付けよっか。」

ユキ「…レシーブ交代。ゲキくん、お願い。」

激撃激「…おう。まかせろ!かたき?はとるぞ!!」

ロドク「あれ。待てよオイ。嫌な予感しかしねーぞそれ。」糊塗霧「これがあれか、デジャヴって奴じゃないか?」

激撃激「ファイヤァアアアアアア!!!!」キュィイイイイン

ロドク「ですよねぇー!!!」糊塗霧「よくバレーボールその銃に装填して燃えなかったな!!」

ロドク「ごめん、白熱させる為に俺が設定した!」バレー提案したのユキだけど道具揃えたの俺!

糊塗霧「完全に裏目に出てるぞ!!って、来るぞぉおおおー!!!」

激撃激「オラァアアア!!!いっけやぁあああ!!」ズドォンッ!!

ミルラ「わああああー!!!火の玉がー!!火の玉がー!!」メラメラメラ

ロドク「へ、平気か、ミルラちゃん!あとガキ!」

ミルラ「僕は平気だけどー!」糊塗霧「お、オイ!エルモにモロに直撃したぞ」ロドク「うぉお!?人型平気か!?エルモォオ!」

エルモ「え!?なんかきょう、あっついねえ!これ、まなつのたいよーってやつー!?アハァッ!!」

ロドク「ダメだ!馬鹿だアレ!ある意味最強だわ!!」閃光騨「じゃぁだいじょうぶだね。ほっとこ」

糊塗霧「え、え?!だ、大丈夫なのか!?…あー、でもまぁ突っ込む気のなくなる風景ではあるよな…。仕方ないか…」

ミルラ「全員納得しちゃった!!いや、ダメでしょ!!エルモくーん!!」

かてないさかな「えー…あー…判定し辛ぇ…。うん、3-0で。」ロドク「うぉおおい!?」

かてないさかな「あと、決めとかないと勝負長引くし決着しなさそうだからもう後1点取ったら勝ちでいいんじゃないですかね」

ロドク「雑っ!!」ユキ「4点先取!?おっしゃ、これ勝てるわ!!」

糊塗霧「抗議は…するだけ無駄だろうな…。」

ミルラ「もうこれ負けちゃうよぉ…。と言うかもう諦めようよ…ケガしちゃうよりいいでしょ…?」

ロドク「あざとく生きてる場合じゃねぇんだよこの野郎!!」ミルラ「今のあざとかったの!?」糊塗霧「ハッ、待て、そうだ!!」

ロドク「なんだ!?なんか浮かんだかコトちゃん!?」糊塗霧「相手が奴なら通じるかもしれない…!次のサーブに賭けるぞ!!」

激撃激「ほー?オレにナニしよーってんだぁ?!ムダだぞ!このサーブで、おわりだぁああああ!!ファイヤァアア…!」キュィィイン…

糊塗霧「おい、ゲキ!!」激撃激「あぁ!?なんだぁ!いのちごいってヤツかー!?なさけねーぞー!!」キィイイイン…

糊塗霧「いや、そんな事は今どうでもいい!冷静に考えるんだ!お前の今の状況を!!」激撃激「じょうきょー…?」キィイ…

糊塗霧「おい、ロドク頼むぞ。」ロドク「え、ここで俺?いやまあいいけどさキャラ的にも…せーの」

ロドク・糊塗霧「お前の周り、女が全員居るぞ!!」激撃激「あぁ!?それがどーしたー!!」キイイイ…

ロドク「分からんのかこの間抜け!!海で女だぞ!エロには付き物の好シチュエーションだろうが!!」

激撃激「え!?」キイイイン…

ロドク「しかも年上のおねーさんだぞ!完全に興奮するしかねーだろ!!…いやペチャパイしかいねーけども」

死忘「ぶっ殺すぞ!!」ユキ「てか何の話してんだお前!!」

ロドク「…っていうかペチャパイしかいねーわこの世界!!冷静になるべきは俺だった!!」糊塗霧「おい!脱線してるぞ!」

ユキ「お前このゲーム終わったらつかゲーム中で殺してやんぞゴラァッ!!!」

糊塗霧「作戦が台無しになるだろうが!何とかしろよ!」ロドク「い、いやそう言われても…」激撃激「でも…」キイイン

ロドク「ん?」糊塗霧「お?」

激撃激「でも、“おっぱいはそだてるゆめ”…だったはず…!!」ズズズッ… 糊塗霧「ここでまさかの以前のロドクの教え!!?」

ロドク「ッ!!そ、そうだ!!そう考えたらお前は今、手の届く所に女がいるモテモテパラダイスだ!どうだ!すげーだろ!」

激撃激「お、おう!!たしかにスゲーな!!え、で、オレどうすればいいんだエロししょー!?」ゴゴゴゴゴゴ・・・

ロドク「どうもせんでいいよ。」激撃激「え?」ビキッバシッ… ロドク「所でさ。」

ロドク「さっきからずっとその銃、溜めっぱなしだけど。」糊塗霧「それ、平気なのか?」凄い音してるぞ。

激撃激「…あ。」

ボォンッ!!!!!

ユキ「ぶぉっ!!?」死忘「わーー!!?」

シュタイナー「くっ、防壁!!」キィンッ ミッキー「おぉ、キミそんなの出来たんだね。じゃ。盾よろしく。」

シュタイナー「お前なぁ!って、オイ!」ユキ「ごめん入れて入れて!」死忘「僕だって死にたくない!」グイグイ

シュタイナー「狭い狭い狭い!!ギリギリどころじゃないぞ!やめろお前ら!あっ!」ポロッ

シュタイナー「ギャアアアアー!!!」ミッキー「自分の作ったバリアから追い出されてるうけるーwww」


ロドク「思った以上に大惨事になった、が。」糊塗霧「どうやら、作戦は成功だな…。ヒヤヒヤしたぞ…。」

かてないさかな「あー、サーブでボール落としちゃったので3-1ですね。…チッ。めんどくせぇ早く終われよ」

ロドク「いよーっしゃあぁ!ここから反撃の狼煙を上げてくぞフッハハハハハ!!…っておい今なんつった?」舌打ちまでした?

死忘「ゲキー!!この馬鹿ー!!」ユキ「君がやられたこの後のサーブは一体誰がやるっていうのー!!」

ロドク「いやサーブ権こっち移るし…。それで勝負終わらせてやっからいんじゃね?」

ユキ「うるせぇ!お前のせいで巻き添えで変なおっさんもやられたんだぞ分かってんのかぁ!?」

ロドク「俺のせいじゃねぇよそれ!?」お前らが潰したんだろ!!

ミッキー「んー、僕もこういうの向いてるタイプじゃないしねぇ。一抜ーけたっと」ユキ「うぉおおい!!?」

ロドク「形勢逆転だな!」激撃激「ぐっ…」死忘「あっ!ゲキが息を吹き返した!?」ユキ「ゲキくん!!」

激撃激「す、すまねぇ…」死忘「いいんだよ!まだまだ勝負はこれからなんだから!」激撃激「お、オレには…」ユキ「え、何!?」

激撃激「オレにはそのむねはそだてられない、みたい…だ…」ガクッ

死忘「失礼な事態々言い残して気絶してんじゃねぇよ!!」ユキ「てめぇの身体の縞全部剥がすぞコラァー!!」

糊塗霧「死人に鞭打つ真似やめろよお前ら…。」ロドク「ともかく試合自体は続行だろうし、サーブはこっち、さっさと…」

ロドク「…。」

ミルラ←明らかに非力そう
コトちゃん←ちび、どう考えても非力そう
閃光騨←子供、間違いなく非力そう
エルモ←未知数だがバカ。自爆しそう


ロドク「やべぇ!!ロクなのいねぇ!!適当にほっとけそうなのとスキキライだけで選ぶんじゃなかった!」

糊塗霧「お前そんな理由で選手選んで居たのか…。で、どうするんだ、サーブ。」

ロドク「この中じゃ俺が寧ろまともなレベルだろ…こんな俺なのに。って事で俺が行ってみる。その後は賭けだがエルモだ」

糊塗霧「…果たして任せられるんだろうか…」ロドク「だから俺がどうにか出来たらいいなとは思ってるな」

糊塗霧「お前はお前で…出来るのか?」ロドク「これまでまず、まともなプレイしてねーから何とも言えねぇ」

糊塗霧「現状サーブで大惨事起こってるだけだものな、このビーチバレー…。」ロドク「…あぁ。でもだけじゃなく…」

ロドク「俺もバレー自体そう得意でもねーし…経験無くはねーけども。ともかく微妙だ。」糊塗霧「ピンチだな…アウトにするなよ?」

ロドク「しらん、とにかく、打つぞ!てぇい!!」バンッ! 糊塗霧「おぉ!何とか相手のコートには入っ…おぉ!?」

ユキ「!?」死忘「はっ、え!?」

ミッキー「行くぞ分身!」ミッキー2「はい!」ミッキー3「お返しだよ!」スパーン!!

ロドク「はぁ!?って、うぉおおおおおお!!」ズシャァアア!!

ミッキー「はい、これで4点だね!僕達の勝利!」ロドク「ま、まさかあいつにこんなテニヌの様な真似で負けるとh」

ピピピピピピピピーッ

ロドク「…あ?」糊塗霧「なんだ、この笛の音。」ミルラ「あ、審判だ。」ロドク「機能してたのか審判」

ミッキー「…なんだい?何か文句でも」かてないさかな「ありますとも。私は別に金を貰う訳でもありませんからハッキリね。」

かてないさかな「高木さん、でしたっけ?反則です。影武者呼ばないで下さい。」

ミッキー「何を言ってるか分からないねえ。仮に影武者だとして、今人数足りないから問題ないんじゃないかい?」

かてないさかな「スタート時を考えればロドクさんのチームも数は足りてません。が、補充もしてない。なのにこちらはすると?」

かてないさかな「それならあちらにも同じ数入れなければいけなくなるでしょう。でもアナタはそれをしなかった。」

かてないさかな「自分が勝つためだけにこの人達を入れた。それを、反則と呼ばずなんと呼ぶのやら?」

ミッキー「…チッ。めざといなぁお前。あとよく口が回るよ、全く。」かてないさかな「お互い様で。反則であっちに点数です。」

かてないさかな「3-2。サーブは引き続きロドクさんチームです。」

ロドク「な、なんかスゲー場面だったな…。」

糊塗霧「最初の頃、ロドクが来てない時にちょくちょくあったぞああいうの」ロドク「まじで?」

ロドク「てか、うぉい!本当に3人居たのかよ!どっから呼んできたそれ!」ミッキー「お金持ちだからこそ成せる技さ!」

ミッキー「各地のイベントを同時にこなしたりするのには重宝するだろう?ハハッ!」

ロドク「やめて!D社に消されちゃう!」

ミッキー「僕はそことは無関係だから平気さ!!まぁ、ここで僕は本当にゲームを降りるけどね!」スタスタ…

ユキ「な、なんだったんだ…。」死忘「てか不味いよ。とうとうチームが僕達2人に…」

糊塗霧「ふむ。流れは来てるな…。…さて。ひとまず、点数的にはいい調子だが…」ロドク「次はどう攻めるかな。」

糊塗霧「どこかしら穴を狙うべきじゃないか?」ロドク「それをやるとこちらも狙われそうだからな…てか」


エルモ「いいかんじのやまできた!!」ミルラ「おー。やったねー」閃光騨「まってまって!トンネル!トンネル通すから!」

ロドク「後ろもうバレーに参加してすらない!!」糊塗霧「途中からなんか静かだと思ったら…」

糊塗霧「…まぁもう、こうなったら通常のバレーも同然だろ。特に策を相手がやって来るとは思えんし、こっちもない」

糊塗霧「なら、真正面から打てばいいんじゃないか?」ロドク「…それもそうだな。よし、ユキ狙うわ」

糊塗霧「…狙えるのか?」ロドク「わからん。まず真っ直ぐ飛ぶかすら怪しいし。…といいつつてい!!」スパンッ!

糊塗霧「おい!お、でも上手く奴の方へ飛んだぞ!」

ユキ「…破ぁっ!!!」スパァンッ!! ロドク「ファッ!!?」糊塗霧「何ィッ!?」死忘「えぇぇぇぇー!!?」

トサッ…。

ユキ「…あ、咄嗟に潰しちゃった。」死忘「ゆ、ユキ姉えええ!!ボール破壊してどーすんのー!!」

かてないさかな「あー、コートには落ちたので3-3。同点です。」

ユキ「うわ、マジで?かなりやばいよコレ…どうしよ、しーちゃん…」

死忘「思わぬ展開過ぎて僕も結構焦ってる…てかコレはユキ姉のせいなんだけどその責任の所在は…」

ロドク「つーかボールお亡くなりになられたんだけどどうすんだよ…」つかよく壊したなコレ…強化済みなのに

糊塗霧「代わりを用意しなきゃならんなぁ。」ユキ「すればいいじゃん?」

ロドク「いや、こっちに全力出したいからもう余分に能力使いたくないんだが」死忘「えー。じゃぁどうすんのー。」

ユキ「…ヤキムシさんでよくね?もう」死忘「ユキ姉!!?」

ロドク「まぁ、虫には痛覚無いって言うしなぁ。」

死忘「いやダメでしょ!?てか完全な虫かも分からないのに!コトちゃん何とか言ってよ!」

糊塗霧「…足とかもげて飛んでこないだろうなオイ…」死忘「そこじゃないよ!!?」

ロドク「飛ばなように先にもぐとかどう?」死忘「やめろお前鬼畜かぁー!!」ミルラ「やだあああ!虫いやぁああ!!」ブンブン

糊塗霧「今なんの話してるか解ってるかミルラ!?一応ヤキムシってお前を歓迎してくれた奴だぞ!!」

ミルラ「…お家を火事にした人でしょ、知ってる…」糊塗霧「(割と根に持ってる)」ミルラ「怖かったもん」

ロドク「とりあえずまぁ、話はまとまったから続けるとして。ミルラ全力カバーしとけよコトちゃん」

糊塗霧「いや私は戦力外状態なんだが」ロドク「せやった。実質コレ俺とユキ・死忘の対決だわもう」

ロドク「あ、待っていい事思いついた。ミルラちゃんコトちゃん抱っこしといて。」ミルラ「え?うん。」ヒョイ

糊塗霧「おぉ。…オイ、ロドク?何を考えてる?」

ロドク「もしボールが来て危ないと思ったらボールに向かって投げつけて軌道そらせよー」

糊塗霧「もうバレーですら無いなオイ。」 ミルラ「わかった!」糊塗霧「しかもミルラ了承してしまった」順調に黒くなってる

ロドク「んなもん今更だよ!!ほら、サーブすんぞ!」ヤキムシ「…。」

死忘「待って待って!!本当にヤキムシさん使うのやめよって!」ロドク「サーブゥウウ!!」死忘「わー!!やりやがった!!」

ロドク「チィッ!すっげぇ緩い球になっちまった!こりゃ戻ってくる、構えろお前ら!」

閃光騨「ふん!!」ミルラ「アハー!」ロドク「そういう構えじゃねぇよ!!」

ユキ「しーちゃん!パス!」バシッ 死忘「え、あ、はい!?」バシッ ユキ「よし!行くよー!!アターックッ!!

ロドク「うわぁ容赦ない。ってやばい!ミルラちゃんの方行った!!」

ミルラ「てやぁあああ!!」ぶぅん!! 糊塗霧「本当に投げたし躊躇なかったな。まぁ、行くぞ!は!」バシッ

ロドク「うぉ!ちゃんとこっち来た!えっと、れ、レシーブ!?」バシッ

かてないさかな「おぶっ!!」ドゴスッ 

ロドク「おぉ!やっと審判にボール命中ざまぁあああwwwしかしその勢いは留まらず!そのままそのままー!!?」


ボチャーン!!


ロドク「…海に落ちたねぇ。」

ユキ「ってちょっとぉおおおおお!?それヤバイんじゃない!?」ロドク「あんだけ怯えてたしなぁ」

死忘「うわあああああ!ヤキムシさんの火が消えちゃううううう!!!」

ロドク「別にアイツ火が消えたら死ぬ設定とか無いから平気だよ」てかさっきまでボールにしてた癖にそんな動揺するコトか?

糊塗霧「…しかし、水を嫌がってたのは泳げないから、とかだったりするんじゃないか?」ロドク「え?」

閃光騨「あー。しずんでるね!およげないみたい!」

ロドク「え!!?」ミルラ「え、あ、やばいよね!?これ多分やばいんだよね!?」ロドク「やべぇなぁ!?」

シュタイナー「誰かが救いを求める声がする!?任せろ!!」ガバッ ロドク「お前じゃねぇ寝てろ、ってあぁ、行っちまった」

パタパタパタパタ… ふわー

ロドク「…っておせぇよ!!やっぱ頭の羽小さいもんな!そんなもんか!ああもう!俺が行く!
            “脚力の限界を放棄”!!これで水面走って大急ぎで救出してくるわ!!」

パシャッ!シュパパパパパパパパ!!

シュタイナー「ぬっ!待て!抜け駆けは許さんぞ!ここは私に任せておくんだ!オイ!!」パタパタパタパタ

ミッキー「もう諦めろよお前は。」役に立たねーって認めちまえ。

エルモ「あれー。もうおわった!?アハァ!あきたからかーえろっ!」

糊塗霧「いや今それどころじゃないんだが!?頼むから空気を読んでくれ!私がこれ言うとは思わなかったぞ!!」

エルモ「え?くうき?・・・いまよぶ!おーい!くうきー!アハァッ!!」糊塗霧「…もういいや帰れ!!!」


※その後、審判が見てなかったので最後のボールはどちらの点になるか決められず、結局勝負の行方は有耶無耶になりました。


つづく。


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